株主および投資家の皆様へ

 集中豪雨によって大変な被害を受けられた地域の皆さま方、また新型コロナウイルス感染症で療養中の皆さま方に心よりお見舞い申し上げます。

 

 2020年度第1四半期連結累計期間(2020年4-6月期)の業績および通期業績見通しにつきまして、ご説明申し上げます。

 

 当四半期における世界経済は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、甚大な打撃を受けました。中国では内需を中心に一部回復の兆しがあるものの、日本および世界経済の先行きは、感染拡大の収束に目途が立たないことから、不透明な状況が続いています。

 

 こうした事業環境のもと、「フイルム・機能マテリアルソリューション」においては、液晶テレビのパネルに使われるフィルムが堅調を持続するとともに、食品向けを中心とする包装用フィルムでは巣ごもり需要の増加に対応し、出荷を伸ばしました。

 一方、「モビリティソリューション」においては、世界的な自動車の減産影響を受け、エンジニアリングプラスチック、エアバッグ用基布が苦戦しました。「生活・環境ソリューション」においては、フィルター・マスク向け材料ほか一部の生活関連製品は販売を伸ばしましたが、衣料繊維は、店頭販売の冷え込みの影響が大きく、受注が大幅に減少しました。

 「ライフサイエンスソリューション」においては、新型コロナウイルス検査試薬の増産に努めるとともに、血液透析膜および血液透析濾過膜は堅調に推移しました。

 

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は前年同期比54億円(6.7%)減の755億円となり、営業利益は同9億円(16.7%)減の44億円、経常利益は16億円(36.3%)減の28億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1億円(5.6%)増の18億円となりました。

 

 今後の事業環境につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、経済活動の正常化には相当時間がかかることが予想されます。2021年3月期の連結業績については、「新型コロナウイルス感染拡大は第2四半期末までにピークアウトし、国内外経済は第3四半期以降緩やかな回復基調を辿る」と想定し、売上高3,300億円(2019年3月期比96億円減)、営業利益200億円(同28億円減)、経常利益140億円(同40億円減)、親会社株主に帰属する当期純利益70億円(同68億円減)を予想しています。

 

 当社は、株主の皆さまへの利益還元を最重要事項の一つと認識しています。剰余金の配当に関しては、持続性のある利益水準、将来投資のための内部留保、財務体質の改善などを勘案しつつ、安定的な配当の継続を基本方針としております。2021年3月期の期末配当金につきましては、前期と同様の1株当たり40円とする予定です。

 

 株主および投資家の皆様におかれましては、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

                            2020年8月