株主および投資家の皆様へ

 当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、世界経済において、米国では雇用環境が良好で個人消費も堅調に推移し、景気は緩やかな拡大を続けましたが、中国では設備過剰感が強まり景気は減速しました。ユーロ圏では輸出と設備投資が減少し、景気は減速傾向が強まりました。一方、国内では、輸出は減少したものの、インバウンド需要は自然災害後に持ち直し、設備投資も堅調に推移し、景況感は小幅改善しました。

 

 このような環境のもと、当社グループは、「環境、ヘルスケア、高機能で、社会に貢献する価値を、創りつづけるカテゴリー・リーダー」をめざし、特長のある製品を、国内外の市場へ展開しています。当第3四半期連結累計期間においては、2018年中期経営計画で掲げた「フィルム&コーティング」「モビリティ」「ヘルスケア&ウェルネス」の3つの成長分野と、それらにつながる「環境」の分野で、社会に貢献する価値創りに取り組んできました。

 

 当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比82億円(3.4%)増の2,499億円となり、営業利益は同7億円(4.4%)減の153億円、経常利益は同11億円(8.2%)減の127億円、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億円(前年同期は親会社に帰属する四半期純利益158億円)となりました。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、火災によるエアバッグ用原糸代替品調達に関連する費用等120億円を特別損失に計上しました。

 

 2018年度の事業環境につきましては、米中貿易摩擦、英国のEU離脱問題などによる世界経済のさらなる減速も懸念され、事業環境は先行き不透明感が強まっています。

 

 当社グループは、こうした事業環境を踏まえて、企業の社会的責任(CSR)を事業活動の土台として位置づけ、社会に役立つ製品やサービスを提供することで、社会の課題解決に取り組み、「企業価値」と「社会価値」を高めていきます(CSV:Creating Shared Value)。そして、グローバルに社会貢献できる会社、新しい技術、製品を創り続ける、成長力と安定性を備えた強い「良い東洋紡グループ」をめざします。

 

 当第3四半期連結累計期間の当社グループの連結業績は、原燃料価格、火災の影響を受けました。通期の業績予想は、工業用フィルムなどの販売の拡大が見込まれるものの、原料価格変動の影響や物流費の増加に加え、火災の影響により一部の製品で販売量の減少が見込まれることから、営業利益および経常利益を見直しました。また、火災による損失に加え、関係会社の株式売却に伴う特別損失の計上等が見込まれるため、親会社株主に帰属する当期純利益は0億円の見込みとなりました。

 なお、本業績予想の修正に伴う年間配当予想額の変更は行いません。

 

 株主および投資家の皆様におかれましては、引き続きご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

                            2019年2月