株主および投資家の皆様へ

 2019年度第2四半期連結累計期間の業績および通期業績見通しにつきまして、ご説明申し上げます。

 

 当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く世界経済は、米中貿易摩擦の激化、英国のEU離脱問題による先行き不透明感を受け、景気減速感が強まりました。国内においては、内需は堅調に推移したものの、世界経済の影響を受け景況感は足踏み状態となりました。

 このような環境のもと、当社グループは、「2018年中期経営計画」において成長分野として位置付けた「フィルム&コーティング」、「モビリティ」、「ヘルスケア&ウェルネス」に注力しています。当第2四半期連結累計期間では、「フィルム&コーティング」において、液晶偏光子保護フィルム“コスモシャインSRF” やセラミックコンデンサ用離型フィルム“コスモピール”の販売を拡大しました。また、高機能フィルム製品の開発・生産能力を強化し、フィルム事業基盤をさらに強固にするため、2019年10月1日付で、帝人株式会社が保有する子会社2社の全株式を取得しました。商号は、東洋紡フイルムソリューション株式会社およびPT.INDONESIA TOYOBO FILM SOLUTIONSに変更しました。

 2018年9月の火災事故により、エアバッグ用原糸、機能性クッション材“ブレスエアー”の製造設備などが消失しましたが、代替品により販売を継続しています。“ブレスエアー”については、2019年9月から新工場を立ち上げ、生産を再開しました。

 

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比2億円(0.1%)増の1,649億円となり、営業利益は同5億円(4.8%)増の111億円、経常利益は同2億円(2.5%)増の90億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同13億円(32.0%)減の27億円となりました。

 

 2020年3月期の事業環境につきましては、世界経済は、米中貿易摩擦、英国のEU離脱問題に伴う経済混乱が依然として懸念材料となり、成長が鈍化すると予想されます。国内においても、海外経済の下振れリスクの影響が懸念されます。

 

 当社グループは、こうした事業環境を踏まえて、企業の社会的責任(CSR)を事業活動の土台として位置づけ、社会課題の解決に貢献するとともに経済価値の向上を図り、企業価値を高めていきます(CSV:Creating Shared Value)。そして、成長力と安定性を備えた、強い「良い東洋紡グループ」をめざします。

 

 当第2四半期連結累計期間の当社グループの連結業績は、概ね計画通りに推移していることから、売上高、営業利益および経常利益については、2019年5月9日に発表しました計画から変更はありません。しかしながら、火災事故に伴う費用が増加したことに加え、固定資産処分損の増加が予想されることから、親会社株主に帰属する当期純利益を見直しました。

 

 当社は、株主のみなさまへの利益還元を最重要事項の一つと認識しています。安定的な配当の継続を基本方針としつつ、持続性のある利益水準、将来投資のための内部留保、財務体質の改善などを総合的に勘案のうえ、総還元性向(※)30%を目安として、自己株式の取得を含めた株主還元を行うこととしています。2020年3月期の期末配当金につきましては、1株当たり40円とする予定です。

(※)総還元性向=(配当金支払総額+自己株式取得総額)/親会社株主に帰属する当期純利益

 

 株主および投資家の皆様におかれましては、引き続きご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

                            2019年11月